呼吸器内科
呼吸器感染症
呼吸器感染症とは
ウイルスや細菌、真菌など多くの病原体が原因で、鼻やのど、気管支や肺など、空気の通り道に関連した臓器に生じる感染症のことです。
鼻水や鼻詰まり、喉の痛み、喉の痛みによる飲み込みにくさや、咳や痰、息苦しさなどの症状があります。

気道閉塞性疾患

慢性閉塞性肺疾(COPD)
慢性閉塞性肺疾患(COPD:chronic obstructive pulmonary disease)とは、肺への空気の通り道、つまり気管支が狭くなる病気です。肺気腫や慢性気管支炎などもCOPDに含まれます。喫煙や化学物質をはじめとした有害物質を長期に吸入することで肺に炎症性疾患がおこり、呼吸がうまくできなくなります。
禁煙、栄養療法、呼吸リハビリテーション、薬物療法などの治療を行います。
びまん性汎細気管支炎
両肺の呼吸細気管支と呼ばれる細い気管支を中心に慢性炎症が起きる病気です。ほとんどの患者様が副鼻腔炎を合併し、鼻づまり・鼻水・咳・痰・息切れなどの症状が起こります。治療を行わないと肺の機能が低下してしまいます。
少量のマクロライド系抗菌薬を用いて治療します。
アレルギー性肺疾患
気管支喘息
アレルギーによって気管支に炎症が起こることで息苦しさなどの呼吸器の症状が起こる、慢性の疾患です。主な症状は息切れ・咳・喘鳴(ぜんめい:ゼーゼー、ヒューヒューなどの音がすること)などです。主な治療は、吸入ステロイド薬による治療です。継続して治療することにより気 管支の炎症を鎮め、喘息の症状を出にくくします。
過敏性肺炎
有機物の粉塵や化学物質(これらを抗原と呼びます)を繰り返し吸い込んだことによる細気管支の内部や周囲に発生する炎症で、アレルギー反応が原因となります。息切れ、せき、発熱といった症状が見られます。抗原を避けることにより改善します。
アレルギーを起こす原因として、他に もアスペルギルスという自然界に広く存在するカビの一種や、好酸球による特殊な肺炎などがあります。早期発見、早期治療することが大切です。

腫瘍性肺疾患

肺がん
何らかの原因により、肺の気管、気管支、肺胞の細胞ががん化した疾患です。主に喫煙が原因といわれていおり、呼吸困難、 咳血、胸痛、声のかすれ、頭痛、体重減少などを引き起こします。
良性の腫瘍
ごくまれに良性の肺腫瘍ができることがあります。大半が無症状ですが、腫瘍のできた部位によっては、せきや痰、発熱、腹痛、呼吸困難などの症状が出たり、気管支が狭くなって肺炎を起こすこともあります。
肺癌においても連携先病院と協力しながら、定期観察から緩和治療まで対応させていただくことは可能です。
呼吸不全
急性呼吸不全
急性呼吸不全には、肺炎・ARDS・自然気胸・急性肺血栓塞栓症などがあります。息切れを起こしたり、皮膚の色が薄い人では皮膚の色が青っぽくなったりします。酸素吸入や人工呼吸器、原因を取り除く治療などを行います。
慢性呼吸不全
喫煙や肺気腫、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、間質性肺炎や肺結核後遺症などで発症することがあります。主な症状は息切れで、重症になると日常生活にも影響を及ぼします。治療法は在宅酸素療法、換気補助療法、呼吸リハビリテーションがあります。
慢性呼吸不全の方でHOT(在宅酸素療法)やNIPPV(非侵襲的陽圧換気療法)などの在宅医療も行えますのでお気軽にご相談ください。

睡眠時 無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群
寝ている間に無呼吸や低呼吸が生じる病気で、原因によって閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)と中枢性睡眠時無呼吸症候群(CSAS)に分けられますが、ほとんどが閉塞性睡眠時無呼吸症候群です。いびきがみられることが特徴で、睡眠中に体が休めないため、日中に激しい眠気が起こります。最大の原因は肥満です。喉や上気道に脂肪がつくことで喉や上気道が塞がる可能性があるためとされています。治療法は減量療法、CPAP(気道に空気を送り込み続け圧力をかけることで気道が塞がるのを防ぐ)治療や睡眠中にマウスピースを着けて寝ることで気道を広げる治療などがあります。
詳しくは、ご相談ください。